くずかご

チラシの裏

メッセージお返事のコーナー

めちゃめちゃ遅くなりましたが、9月のアナザーコントロール&10月の丸喜webオンリーお疲れさまでした+ありがとうございました。

アナコン直接参加は出来なかったのですが委託販売の方ででお手にとっていただいたのと、オンラインのイベントは今回初めての体験でとても楽しかったです。

新刊の方、あとがきにメッセージBOXのQRコードを付けていたのですが、ありがたいことにたくさん感想を送っていただきとても嬉しいです。毎回自分以外のどこに需要があるんや…(まあ自分に需要があるからええか…)みたいなかんじで本作るのでお手に取っていただけるだけでもかなり嬉しいのですが、感想本当に救われます…。

嬉しすぎて何回も読み返してはエヘヘ…となっていたのですが噛みしめているうちにお返事のタイミングを逃してしまったのでこの場を借りて感謝伝えさせてください…😭

 

>新刊よみました!優しく罪深くあざとい丸喜先生欲張りセットで読み終わった後しばらく放心してました
可愛い表紙に反して… #odaibako_sunorsa_rrr https://odaibako.net/detail/request/2ee75c1f-5dd2-4aab-b848-9fc3658b6859
 
アア~~~ッこまかくたくさん…読んでいただいてありがとうございます…ありがたすぎてマジでマジで何100回も読み返しました…エヘヘ…
真面目なのとギャグちゃんぽんにするのが好きで毎回わざとやるのでそこも触れてもらえてすごく嬉しいです!☺♡
丸喜先生は人柄も職業もありいろんなキャラクターとみんな違う関係性を作れるのがすごく良きですね…全部関わり方やお互いに与える影響にも違いが出てて全部好き…
幸せな丸喜先生を考えれば考えるほど過去の理不尽が強く影になるところも好きです…ウッ…
 
>新刊の主丸と丸喜先生アクリルスタンドお迎えしました!
アクスタ可愛すぎて届いてしばらく手の平に乗せてニコニコ眺めていま… #odaibako_sunorsa_rrr https://odaibako.net/detail/request/9122bbe4-68ba-4580-8af2-d27963d05216
 
Webオンリーでのご購入ありがとうございます!デスク周りに丸喜先生を置きたいという自己満足で作ったアクスタでしたが楽しんでいただけて嬉しいです…☺♬
主丸、どうしても推しカプを増やしてえというリビドーのみで突貫原稿してよかったです…♡光の年下攻め、好きすぎる
エ~~ン褒められが発生した…😭台詞回し毎回悩んで変えまくるとこなのですごく励みになります…!これからも推しカプ増やすぞ✊
 
>「丸喜先生 そういうところですよ!」読みました。まさにタイトル通りの内容で楽しかった。
オムニバスな形式で読んでて、笑… #odaibako_sunorsa_rrr https://odaibako.net/detail/request/45faa0c5-ac0c-4656-ad6d-e53ada51717b
 
読んでいただいて&嬉しい言葉までありがとうございます!
描いてる本人も最初ギャグとか軽い心持ちで描けるページだけ先に終わらせてしまって重い空気のシーンだけ残ってしまい苦しんだので振れ幅楽しんでいただけたら幸いです…😇
感想で触れていただいてるデカい関りがあるわりに本編中の絡みや描写が少ないキャラ、行間が読めすぎるので想像が無限になりますね…楽しくなります…♡
先生の衣装デザインコンセンプトを知るまでは成仏できないので@公式ほんとにお願いしますの気持ちです!!
 
>「今日だけとくべつトレーニング」
 
伴内くんイケメン。先生エロい。本当試されてるのは伴内くんの方という。SPアップし… #odaibako_sunorsa_rrr https://odaibako.net/detail/request/0aa22bf1-1ee5-4fef-95fe-755a901a721d
 
丸喜先生総受け厨なのと同じぐらい生まれつき主人公総攻め厨なので自主人公となるとそのへんバリバリに出しちゃいますね…かっこいい主人公が好き…😇
ドジっ子苦労人に見えて案外周りを振り回す奔放キャラなところが丸喜先生の魅力だと思います!あと何だかんだ丸喜先生に経験の差で上手とられてしまうの年上受けの醍醐味感ありますね 主丸…BIG LOVE…
 
 
お名前いただいて送っていただいた方には個別にお返ししました!
(匿名のよさも承知の上ですが私は誰が感想送ってくれたのかすごい気になってまう(あと送ってくれた人を爆速で好きになる)のでお名前教えていただけるのもすごく嬉しいです!!)
もし抜けてるとかあれば気兼ねなくツッコんでください…
 
 
また、いつでも本の感想や他にもツイやpixivに上げてるものとか今日のごはんとかお題とかコメントお待ちしてます!(強欲)
 
 
死ぬほど自己完結型人間でCP傾向も偏食のためハタから見てクソ絡みづらいオタクなのは自覚してるんですが(それはそう…)話しかけてもらえるとすごく喜びます…
 
あとせっかくなのでTwitterで回ってきた自分の本の話するやつやってみました
 
 
 
改めまして、本当にたくさんお言葉かけていただいてすごく励みになりました~😭
3月のアナコンこそはイベントの空気吸いたいな…と思っております!
 
そしてもうすぐRも1周年ですね、クリアしたのが年の瀬だったのは覚えてるんですが 早いな…正気を失う前にここでクソ長感想を書いてからはや…て感じですね
その時の記事の後ろでこのままハマり散らかして本出したら笑ってくれとか言っててウケました 今までにないペースで本出したわ 
 
 
 
ではまた

虫食べてきた

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大人になってから虫が苦手になりました。子供の頃はイナゴとか普通に素手で捕まえてたんですけど自我が目覚めてから完全にダメになってしまい、

一人暮らしの部屋に虫が出た時はあまりにも無理すぎて何でも屋みたいな業者さんを家に呼んだ経験すらあります(限界)

そのくらい虫との遭遇がダメなんですが、最近テレビで虫食のお店を見まして、ナチュラルに「食べてみたいな~」と思いました 自分でもよく分かんないんですけど、生きてる虫がダメなのか?

あと純粋に「変なことしたい」欲みたいなのが強くて、何に関しても「体験」が好きなので気軽に虫食ができる!という興味でよく考えないまま予約してきました。

 

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で、行って来たのが渋谷パルコの地下にある「米とサーカス」さん。

高田馬場錦糸町等にもあります。

外装の時点でアングラ感バリバリに漂っており、期待が高まります。

お店のメニューはジビエと虫がメイン、ドリンクも通常のアルコールはあるのですが、「滋養強壮酒」というカテゴリでマムシ酒、ヤモリ酒その他色々置いてあります。

私は「スペシャルメニュー」のすりつぶしたコオロギの粉末ハチがトッピングされている「MUSHIサワー」を頼みました。虫が食える!!!!という興奮にドキドキが高まるばかり

 

 

そして運ばれてきたサワーがこちら

 

(以下虫の写真注意です)

 

 

 

 

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「MUSHIサワーです」

 

いや混入???????(すみません)

「乾杯で頼んだドリンクに虫が鎮座しとる」という生まれてきて初めての体験で脳がバグります。虫食えっぞ!!!!と意気込んで凸したものの、あまりの感に突然緊張してきました。

店員さん曰くハチミツとジンジャーのサワーで、下段にコオロギの粉末が沈んでますとのこと

サワーはジンジャーの味なのかコオロギの風味?なのかちょっと漢方っぽい味でした。

思い切ってハチもひとくちで言ってみたところ、やっぱりちょっと漢方ぽい感じ、

あと…なんだろう…ちょっと羽の部分が脂っぽい?みたいな

 

もう本当に虫の味の情報って体験上無いので基本的に脳がバグり続けます。

でもここで虫いったおかげで何か壁がぶっこわれた感あり、「虫の食べ比べ行くわ」と盛り合わせを頼む勇気が出ました。

 

そして注文待ってる間に運ばれてきたお通しも他ではないメニューで、

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「スズメの丸焼きです」

いや供物??????????????????

居酒屋のお通しで丸々姿の残ったスズメを見る事あります?爆笑しちゃった

スズメ自体は京都行った時に伏見稲荷で食べたことあるのですが、その時は串焼きだったのでもうちょっと鶏肉感があったんですよね…

ただそれはすごい骨っぽくて食べるとこないな~て感想だったんですけど、

丸焼きは身が柔らかくておいしかったです。嘴まで食べれる!

噛むとトロッとしたものが出てきて頭が一番おいしかったんですけど、深く考えないことにしました

 

そして運ばれてくる虫

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虫!!!!!!!!!!!!!!!壮観です

や、やべ~~~……という笑いがこぼれる(笑うしかない)

 

店員さんがひとつひとつ丁寧に説明してくれます。

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時期によって盛り合わせの種類は変わるみたいです。

一種類ずつ感想

オケラ…一番食べやすかったです。食感も味もそら豆みたいなかんじ

イナゴ…佃煮です。これは私元々郷土料理にイナゴの佃煮がある土地の生まれなので実は食べるの初めてじゃないです。超子供の頃にめちゃめちゃ…食べてた…な…

なのでちょっと懐かしの味みたいな感じだったんですけど、これも比較的食べやすいです、あまくて美味しい、オケラよりはちょっと歯ごたえあるかんじです

コガネムシ…ポップコーンぽい歯ごたえです。塩味でおいしい!噛むと中から謎のトロッとしたものが出てきて一緒に食べた友達は発狂してました

ミルワーム…ほくっとしててプライドポテトっぽい感じなんですけど、噛んでるとあ~この匂い、父親に付き合って行った釣りの餌箱と同じ匂いするわとなります

鉢の子…何も言われなきゃ普通のあまり煮物ってかんじです。ぷちぷちしてておいしい

タガメ…見た目のインパクト!これはそのまま食べる訳じゃなくて、おしりの先をハサミで切って中を開いてでてくるワタ?みたいなところを食べます。うっす~い身がある

かなり癖のある匂いで、パクチーに近い…ような気がします。店員さん曰く「オス特有のフェロモンがラフランスの匂いに近い」とのことなんですが、確かに後味がフルーティなかんじかも……?塩みが強くてしょっぱい。

 

そして食べた時はワクワクで全然平気だったんですが、虫食、ここで「虫の味」という情報が体験としてインプットされてしまう為後々普通の食事してる時に「あ、この匂いあの時のあの虫に似てんな」っていう発想が生まれてしまい若干ウッとした気持ちに襲われる事があります(今後虫食の予定がある方は参考にしてください)

虫をアテに虫の酒を飲む体験、刺激的だった…

 

あと最初に飲んだお酒に入っていたジンジャーのせいなのか虫の栄養素のせいなのか分かりませんが食後代謝がバグって汗が止まらなくなりました

 

 

 

ちなみに虫の他にもジビエ料理が有名で変わったお肉も食べれます!

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シカ、カモ、ウサギ、ラクダ、イノシシ、ダチョウ、カンガルー

ダチョウがぷりぷりしてておいしかった

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ワニのから揚げ

めちゃくちゃ淡泊で歯ごたえがある チリソースにとても合います

 

 

虫、多分ヘルシーですがお腹がいっぱいになる前に精神的にいっぱいいっぱいになるのが早いので、パルコ店なら二件目ハシゴしやすいのもオススメポイントですね

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そりゃそう

 

他にも特別メニューでオオグソクムシの姿揚げやヤモリ・カラスの丸焼きなど変わったメニューがたくさんありますし、

前述のとおり季節によって盛り合わせのラインナップは変わるようなのでまた行きたい…。

 

一緒に行った友達にはマジでもう無理と言われてしまったので同伴者募集中です。

 

P5R、ものすごいゲームになっていた クリア後感想です

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先日P5Rをクリアしました。P5というゲームがものすごいことになっていた。これはちゃんと自分の中で言語化して残しておかないとと思ったので書きます。考察等ではなくあくまで私の主観と好みによる感想です。あしからずご容赦ください。

 

※P5R及び他ペルソナシリーズのネタバレも含みます、ご注意ください。

 

 

 

 

私はアトラスというかペルソナシリーズにおける設定やシナリオの「趣味の悪さ」みたいなものが大好きで*1、P3の本編自体がそうですし、P4のバッドエンド(何も救えないが、自分だけは生きていく)とかもこう…

純粋に、理不尽に死ぬとか殺されるショッキングさというよりも、「どうしようもない追い詰められ方」とか「大きな決断としての消失」とか「やるせなさ」を演出すのがペルソナシリーズは本当にうまいなと思ってます。

 

で、ここから5の話

元々P5無印は発売当時にプレイ済みで、私の中での所感は「シナリオは⭐️3.5くらい、UIが⭐️5000000000000000」て印象で

全体的にそつなく丁寧に作られているのを感じるし純粋に面白いけどシナリオ後半の急ぎ足とか、なんか追加で真エンド作る気アリアリだな~みたいのが気になってしまって…

ただその気になる部分はとにかく究極まで突き詰めた格好良くてスタイリッシュなゲーム画面が有り余るカバーをしてるな、という感想でした。

Rが出るとなった時もわりと「でしょうね~!」という感じで、結構ギリギリまで購入悩んでたのですがいうてペルソナシリーズのファンなので発売日に購入しました。

序盤から既に新要素やゲーム画面が変わっている事に驚きつつ大元は同じなので正直「さ、最初からこれをお出ししてくれ~~~!!!」とちょっと思ったりもしました。

ですが三学期までプレイした私は「これ……無印から3年後に出したことに意味があるな……」と思い知らされるのでした。

 

 

これもちょっと長めの前置きなのですが、P5無印をプレイした時一番感じたのは「ゲームとは関係なしに、私たちが勝手に想像して補完してしまう認識」を利用したメタっぽいトリックがうまい…という点です。

端的に言うとイゴールが本当は偽物で黒幕、という部分なんですけど、P5はPV初出当時から主人公たちが義賊であり、ピカレスクを題材とし今までの後期ナンバリング作品とは違う雰囲気ですという空気を出してたんですよね。

かつ、田の中さんが既に鬼籍に入られていることもあって、「8年ぶりのシリーズ新作なんだから声優変更も珍しい事じゃない」と勝手に補完して納得してたんですよ。

 

やられた…………と思いました。よく考えたら一番異質だし怪しいのにね!?

 なんというか、本編的に言えば「大衆の心理」を利用したいい意味での意地の悪さがあるなと思ってました。

 

話は戻り、今回発売となったRでの一番の注目点といえば、明智吾郎の存在ではないかと思います。主人公と対になるライバル的存在であり、無印本編でもう一人のトリックスターとして活躍、そして暗躍していました。

その最期はプレイヤーの想像の余地をかなり残す「消息不明」であり、SNS上等で救済や生存を望む声も多く見かけました。

例のイベントを初めて見た時の私は正直…正直「ず……ずるいな~~~~~……」という感想で………なんだか……追加DLCなり完全版なりで別ルート作る気満々な……感じだったから………

想像通りRのPVでロキ使用の明智がプレイアブル化しており、元々他ペルソナシリーズで「キャラクターの死亡イベントが後のバージョンで覆される」前例も既にある為、これもまた「ですよね~~」と思っていました。勝手に納得してたんです。

 

ですが、ですがです。

三学期のPVを観た時から何というか…嫌な予感というか、違和感の恐怖は感じていました。

結論から言うと、三学期に追加されたラスボスは、「現実に干渉し、その人を幸福『であるべき姿』に書き換える『曲解』という能力」の持ち主なのですが…

 

いや… それ……それって…… に、 二次創作のことやんけ~~~~~~~!?!???!???!??!!!!

 

ゾッとしました。私は長年いちファンであり…かつ、お目こぼしをいただいて二次創作している同人者でもあります。

作中では叶わなかった夢が実っている。作中で死んだはずの人間が生き返っている。

そういった『イフ』は常に当たり前のように目にしますし、妄想もします。

「優しい世界」と呼んで、いいな、とも思います。

実際『曲解を受け入れる』エンドで見られる怪盗団メンバーたちの表情はどれも明るく、幸せそうなんです。ストーリーを何も知らずにこの絵だけ見せられたらこれが真エンドの大円満?と思ってしまうくらい。

でもそれは理不尽な世界を己の反逆心で歯を食いしばって生きた彼らを否定することに他ならないんですよね……。メタ的に言うと、ここまでプレイしたP5Rのストーリー100数時間、全てを無にするエンドなんですよ。

こんなことある???????????

一見全員が幸福そうで、「優しい世界」である曲解の現実を…ここは『否』と選択することが正解なんだろうな……とプレイヤーに自然と思わせるこの……この………

せ……性格、悪~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!

あまりにも好(ハオ)になってしまいました。趣味が最悪。

 

曲解を使うボス、丸喜拓人のキャラクター造形もかなりヘヴィで、その人の幸せで『あるべき』論を曲げないんですよね。主人公たちに「受け入れない」と言われても素で「なんで?」みたいな感じなんですよ。ここまでのパレスのボスは多少なりとも自分のしていることが道理に反していると分かっていて、『他を踏み台にしても自分さえ良ければ良い』という悪人だったのですが、丸喜は『自分がどうなろうとも、痛みのない世界を作りたい』という思想。*2

痛みを乗り越えたからこそ今の生がある…というようなまさに怪盗団の人生のあり様、度外視です。救済という名前の暴力。

このあたりの「一方的な認識による幸福のおしつけ」感、誰も傷つかない世界が正解であるべき、という純粋なエゴ…もウッ……と刺さりました。個人的にちょうど……他シリーズのキャラの生存イフ同人誌を……描いていたから……………

常々、作中でドラマティックな死亡シーンのあるキャラクターの復活は、ファンの救済でありキャラクターそのものの救済ではないことが多いと思ってはいるのですが、こうも完成された作品として目の前にあらわれるともう愕然とするしか…ない…。

このシナリオの突き刺さり具合は無印で一気にプレイしてたら無かったなと思います。

3年の間に色んな公式イベントがあって、派生作品があって……ファンアートを見てきました。いちファンとして、キャラクターのこういう側面が、展開が見てみたいな~っていう、大衆の中の一個人である私の欲望が三学期のシナリオをより残酷に見せてくれました。アトラスの鬼!!悪魔!!天使!!

 

併せて触れておくと、最終パレスの攻略が間に合わない期限切れエンドの演出もすごく良かったです。

P5においてゲーム攻略はカレンダーシステムによる日数制限+パレスパート⇔日常パート(人間ステータス/コープ活動)⇔メメントスパートをそれぞれ行き来しなければいけない構成である為、常に今何を優先すべきか?の選択が重要になってきます。

毎回結構悩むんですよね、ダンジョン攻略したいけどコープの誘いが…とか。最初の頃は自由行動可能な範囲も少ないし、なるべく全MAXになるように効率よく進めたくて。

それでも人は常に選ばれなかった方の世界を見てみたくなる生き物で………気になるじゃないですか?コープの好感度上がんない方の選択肢とか、バッドエンドとか。なので例に漏れず回収したんですけど、

もし何も行動しなかったら何が起こるんだろう?っていうゲームとしては正しくない興味を持った結果、「ゲーム中の主人公がプレイヤーの手を完全に離れ、操作の根幹である『選択』を放棄する」という恐怖感がすさまじかったです。

最終パレス時のみ他の期限切れエンドと大幅に演出が違い、他パレスでは行動を起こさなかった事で社会的に抹殺、命を失ってしまうのですが、これは静かな恐怖というか、永遠に出口のない温室みたいな感じで…。

期限まで活動しないということは、こういうことでしょ?と言われている気がしました。邪悪な好奇心をミラーリングされてるみたいな……。ここまで「い、嫌………」というやるせなさを感じさせられたの、ハァ~一生ペルソナシリーズ愛しますが……になりました

 

 

追加要素のスタンディングオベーションしたくなるような皮肉ぶりは一旦置いておいて、純粋に本編と対比してのシナリオもすごくよかった。

初めはほんの1生徒の、教師に対する反逆心をきっかけとして起きたものがどんどん対世界に拡がり、ひいては「抗う人類の総意VS神」になっていった本編と、
反面現実を書き換える神のような力と戦い向き合ううちに最終的には「どうして自分が」っていうたった1人の人間の感情を、生身の主人公が受け止めることで世界が収束する3学期の対比が本当に良い。

人類の髄を集めた悪魔の王の徹甲弾で倒せたヤルダバオトと、

1人の「一緒に帰ろう/終わりにはさせない」の言葉で倒せた丸喜…という…。

 

丸喜先生はそれまで怪盗団たちが抗ってきた所謂「クソな大人(悪人)」とはスタンスが違い、善意を突き詰めた「狂人」であって(※一番厄介)、

狂気の発端は大切な人と自分に降りかかった不幸であり、「どうして『僕たちが』理不尽な目に遭わなきゃいけなかったんだ」という個人的の感情を消化できないまま曲解の力を得てしまったことで、己を置き去りにして「自分以外すべての人類の幸福」が願いになってしまった。

大人のペルソナ使い、敵対する、研究員…ていう今までのシリーズでもあった「大概やべーやつ」の枠ではあるんですけど、行動原理自体に悪意は全くなくて、そのため和解して更生する新しいレールを走ったキャラなのがめちゃくちゃよいな〜と思っています。

むしろ理不尽な現実への反逆心でペルソナを覚醒し、戦いの中で覚悟を得てペルソナを進化させたという点で変則的な「もう1人の主人公」枠でもあるのかな〜とも…。3〜5の主人公全般に言えることですが、他人と関わり、その人の抱える悩みや問題に触れ、聞き役となりつつ結果的に生き方を導く過程は『カウンセリング』に似ていると思います。

ことさら5の主人公は多種多様な人たちに『不思議と色んな事を話してしまう』とよく言われていたような…。そして丸喜先生も怪盗団のメンバーから同じことを言われていたような。*3

それから、主人公達学生にとっての大きな節目や転機として「卒業」「新生活」ていうイベントがあると思うのですが(3学期は殊更強調されていた)、

学生でない大人の大きな節目っていわゆる「結婚」「転職」じゃないですか。私はゲームの主人公として高校生活やってましたけど、実際は一応いっぱしの社会人なわけで、トゥルーエンディングに出てくる丸喜先生の「大人でもやり直せる、いつからでも再出発できる」というメッセージが……また違う方向からメチャクチャ刺さる……………

(丸喜先生が恋人と婚約していこと、格好が白タキシードであること*4も踏まえてラストで第二の人生を歩む様で本当に胸が苦しくなります)

ペルソナシリーズももう長く続く大型タイトルですし、ジュブナイルとはいえ「大人」の層にも救いを与えてくれてる……とそんなことを感じました。

 

と、長々とした感想でした。

こうした感想も、私が自分の理解できる範囲に置き換えて見ているだけの曲解なのかもしれません。人は見たいものを見たいように見、信じたいものを信じたいように信じる生き物です。

 

そんなこんなで、クリアして2週間経ちようやくここまで言語化ができました。衝撃的だった…。2周目やりつつ、また何か思い出したら書き足すかも。

 

 

いちオタクの感想をここまで読んでいただきありがとうございました。今後の5の展開も楽しみです。

 

 

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丸喜の現実で唯一個人としての幸せを手に入れられていないのが丸喜本人なのマジで無理人(むりんちゅ)になってしまった 先生の本を作り始めたら笑って下さい。

 

 

(2020/03/21追記)

本出ました 笑って下さい

*1:一番究極だなと思ったのは「死と向き合う」がテーマのP3と「真実と向き合う」がテーマのP4がクロスオーバーする舞台に「真実に向き合ったことで自身が既に死んでいたことを思い知らされる最初から未来のない少女」を出すところ

*2:己の睡眠時間休日全てを犠牲にしても同人誌出すタイプのオタクか????死ネタ地雷過激派

*3:髪型のシルエットや眼鏡等わりと主人公に近いのもそういう意図があったりするのかな…?妄想ですが…。副島さんそういう、細かい要素も造形キッチリ詰めてデザインなされる方なので…

*4:マルキパレス、研究所と結婚式場のダブルイメージなのかな〜…

お返事と感謝

以前年号が変わる前くらいに、平成最後だから……て、好きな絵あったら教えて下さい!

てやってたんですが、優しい方々からいくつかメッセージをいただきまして

その節は本当にありがとうございました…

もらった嬉しい言葉は全部対決に取っておく〜〜!!!!と大事にしまって、

つらい時に見て自信を取り戻したりしてたのですが

もらうだけいただいてお返事ないのもな…と、やさしさへのラブ……(感謝)が止まらなくなったので教えてもらった絵も踏まえてのお返事です〜

 

 

>7oさんの漫画やイラスト〜  の方

ピエタの絵!これですね

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タカヤがS.E.E.S.の前で一度死んだように見せ、(ジンが助けたことで)その後復活を果たすの、教祖になる為に必要なことすぎるし

タカヤは神の子ですが、タカヤの神の子たる所以の一番はジンだと思ってます(強めの幻覚…)

ありがとうございます!

 

>ストレガは勿論〜 の方

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神木君の本!ありがとうございます。

私も気に入ってます。イベントの時も表紙見て買ってくれる方や、神木君が好きで〜って話しかけてくれた人が多かった思い出!

普段中盤か終わらせ方でめちゃくちゃ悩むんですが、この本の時は最初から最後まですんなり予定通りに描けた思い出もあります

後書きにも書いてましたが太陽コミュが本当に好きで、神木君はわりと初期の方ストレガ寄りの思想を持っているのですが主人公に出会って変わっていくのが何度読んでも良くて……。

命が尽きても誰かの中に思い出として生き続けることと、ストレガにもきっと「あの街に生きていた」という事実が確かにあって、決して消えることはないのだというアレをそれしたかった本です(駅前外れの不良に託しがち)

ありがとうございます!

 

>全部!!!!!!!!〜の方f:id:sunorsa1155:20190726223253j:plain

ありがとナス!!!!!!!!

あくまで非公式2次創作なので、1番は公式に感謝深謝なのですが、描いた絵を褒めてもらえるのは純粋にめちゃくちゃ嬉しいです!!!!!!えへへ^ - ^…

 

ストレガふぉーえばー

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わかる

 

一生かけてもストレガのこと何も分からなくて これが永遠

 

>こんばんは。ネコチャンを描く〜 の方

 

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私も好きです!ストレガはシリアスもほのぼのもこなせるのが強い

いっぱい疑似家族して〜😭

タカヤとジンの特大感情は、ほんと、1週目は全く気に留めてなくて、謎の多い敵ってくらいだったのに、

お互い最期の時に名前を呼びあったり、過去の断片が見えたり…一瞬気になっちゃうともうダメです…ダメでした……気が付いてから3週目を過ごすとどこもかしこもタカヤとジンの繋がりに説得力と圧がありすぎておかしくなる……

今後も気ー狂わせていきたいです!!!ありがとうございます!

 

 

>7oさんの描くタカヤとジンの、ストレガの〜 の方

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ヴァア〜〜😭畏れ多いです…ありがとうございます( ;  ; )

ストレガ、元からこれ公式だっけ…妄想だっけ…と思う案件が多くて(主に資料集系におけるジンからタカヤへの爆裂矢印、あとシャドウクライとWM)自分でも混乱します(?)

ひ〜〜めちゃめちゃ嬉しいです、がほんとにほんとに…!いちオタクの妄想なので…!こう…気軽に…こう……

ストレガ描いて&書いて下さい………………(大声)

 

>酔っ払った草薙さん〜 の方

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草薙出雲泥酔女装介抱アンソロジー下さい!!!!

ヘヘッ……私も気に入ってます 草薙さんが度を越すと前後不覚になる程度には酔いやすくて女装癖があるという事実が公式なの本当にワケ分からなくなりますね 一生引きずってやるからな

嬉しい言葉もありがとうございます😭

偏食が理由でKは交流がうまく出来ず細々自己完結してるのですがそれでもKの方に色々教えていただいたり、反応していただいたりで あ、あったけえ〜〜、めちゃくちゃありがたいです…

 

 

>貴方のお描きになられたストレガやタカジンが大好きです。シャドウクライを〜 の方

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シャドウクライはいいぞ…👍ありがとうございます!!

舞台の際にストレガ役の俳優さんが3人読んでくれてたのが本当に強い、WMは奇跡

多少本編より毒気が抜けているとはいえ3人の暮らしぶりとかイズミの存在のデカさ(光としても闇としても)、

ジンの、タカヤの思想とチドリの生き方、荒垣さんやイズミの選択全てに板挟みになりつつ本心でそのどこにも寄れない人間らしさが愛おしくて苦しくなるのでシャドウクライは最高です……

俺たち(1人)は舞台版シャドウクライを諦めないぞ!!!!!!!!!!!!!!!!

 

暖かいメッセージ皆様本当にありがとうございました。原稿中辛くなった時めちゃくちゃ見返してました…☺️

10月スパークも本出すので頑張ります✊!

 

幾原邦彦作品の話

※あくまで個人の感想でただの自分の尺度で感じたことのアレソレなので偏見なども入ってると思います ここは違うとかあったらバンバン教えて欲しいです

 

 

さらざんまいが始まりますね。

私は中学生の時に観て以来、少女革命ウテナの大ファンで、どちらかというと監督作品がどうというよりもウテナの世界観が好き…という感じでした。

今までピンドラもユリ熊もリアルタイムで放送を迎えていたものの、3話目くらいで振り落とされてしまってました…

ようやく最近になってどちらも完走しまして、とてつもね~最終回のカタルシスを味わうことができ、イクニ作品が…好きだな…という思いが改めて深まりました。

(あと、ウテナは3クールかけてゆっくり刺激に慣らされ、浅瀬から案内されて気がついたら深海のやべーとこまで来てるって感じで、その印象を抱いたままピンドラとユリ熊(特に熊)を観るといきなり海の真ん中に放り出される刺激でびっくりするっていうのがあって今まで途中リタイアしてたんだな…と思いました さらざんまいもきっとそうなんでしょ~!?急にウテナの30話目くらいのテンションが来るでしょくらいの気持ちでいます)

 

それで、この間ユリ熊嵐観てて思ったんですが、この「同調圧力に負けない」みたいなテーマとか主張って本当にユリ熊放送当時の4、5年くらい前にすごい増えてたな~って印象で、主題が直球ストレートっていうのもあるけど結構「あ~ちょっと前(昔って程じゃないけど微妙に古さを感じて一番懐かしいって気持ちになる)のアニメだな」と思うところがありました。

(これは別に悪いとかではなくて、個性を認めるとかスキの感情は人それぞれって価値観が当たり前になってきている時代の変化の象徴なのかなとも思います)

こういう同調圧力に負けない、無個性は悪、己の個性を曲げてはいけないっていうのがワーッと広まって、その結果自分らしさって何だろうっていう、「何者かにならなければいけない」っていう苦しさの方がどちらかというと今はあるのかなと思っていて、わりにピングドラムの方がフレッシュな気持ちで観れるなあという気がしました。

さらざんまいは、PVなどから直接的に感じる「SNSの繋がり」「承認欲求」みたいなのが気になってはいて、単純にSNSのコミュニティや過剰な自己演出は薄っぺらい・良くないみたいな話って今その話をされてもちょっと説教くさいな…という気がするので、何かそういう皮肉だけでは終わらない、踏み込んだ物語が観たいなあというのを期待してわくわくしています。

(それにつけても、同調圧力がテーマのユリ熊嵐は少し前時代的に感じるもののジェンダーロールの破壊がテーマの少女革命ウテナはそれ自体にあまり古くささを感じない気がするのは結構しんどいものがある)

 

あとひとつ、さらざんまいは明確に「BLっぽさ」が意識されてるなあと思うのですが、イクニ作品(というかウテナ)はBLっぽい演出というと耽美ではあるけどちょっと笑わせに来てないか?みたいな…なんかギャグでやってる…?みたいないじりっぽい雰囲気があったので(実際この間のニコ生一挙放送で観てても、BLっぽいシーンと百合っぽいシーンで全くコメントの空気が違うので気になったりした)流行が代わり、BLというジャンルがそこそこ大きく認知されてる2019年の今どういう映し方してくれるのかな~っていうのは気になります。

 

何はともあれ、さらざんまいはどういう切り口で来るのか楽しみだな~という話です。また何か言いたいこと思い出したら追記します。

今年もよろしくお願いします。

もう3日ですが改めてあけましておめでとうございます。

去年絵や記事など見て頂いた方々、お世話になった方々本当にありがとうございました。

 

去年は秋頃からわりと自分の趣味をこの先続けていきたいのかどうなのか、ぼんやり考え出した年で、

絵を描くの止めたら時間的にも精神的にも余裕のある健康体になる事に気付いたんですが

そこまでの踏ん切りが付かなかったので ずるずる今年もまたやってたいですね 自分なりに

周りと比較して自分に凹み、こんな何にもならないものを一体…鬱期が去年すごい来たんですが その中で結局自分の萌えのために自分でやってるすぎるし個人で納得できればいいか…の結論に辿り着けたのでよかったな。

なので今年はもっと己の萌えに素直になれるくらいの力とハートを身につけたいです。

あと言うて趣味が少なすぎるのでもっと色んなものに手を出したい。知識量と経験量どちらも乏しすぎるのが本当にやばい(語彙がゴミ)再認識をしたので少しずつでもインプットしていきたいです。

基本生きてるだけで精一杯で自分の話ばかりですが、そこもなんとかしていきたいと思います…。

 

性格が根本から後ろ向きなので、長い文を書くとどうしてもネガッぽくなってしまう プラスです 大変元気

 

よろしくお願いします。

PQと善と玲の話

2の発売が目前ではありますがQの話です というか目前なのでQの話です

プレイ中 だいぶ善と玲のシナリオに感極まったので

このデカ感情をちゃんと言葉にして残したいなーとずっと思ってて

思いつついつのまにか2の発売が迫ってきたので 今書いてます 

メインはシナリオというか善と玲についての感想です。

あと急に4割ぐらい私自身の話になるのであんまり読まなくてもいいです


 

いきなりネタバレの話ですが、玲が既に生きている存在ではないの、かなり衝撃でかい

 

や、第3迷宮から…というかオープニングから匂わせはありましたし

薄々そうなんだろうな…とは思っていましたがいざ

「未来の可能性が全く無い人間」がこのペルソナシリーズで

プレイアブルキャラクターで出てくるのがすご…すごい…エグくないです?

 

二周目やってて一番刺さったマーガレットの台詞

この世界にはもう無限に広がる可能性はない、一人の女の子の完結した世界でしかないの辛い

 

 

「生きる意味」ならこれから何を成すかとか、

人がいずれ死ぬ結末は変えられないけどだからこそより良く生きるとか

究極今後意味や方法を探していけば良いって応えることもできますけど、

未来の可能性は元よりない存在だし

善と玲という名前になって、違う世界の仲間と出会って、

迷宮をどれだけ探索した思い出があろうとも

それ自体は二子にとっての答えにはならない思い出じゃないですか。

 

死ぬことは怖くない、

ただ何も「無かった」ことが怖いっていう二子の台詞がすごく辛かったです。

急に自分の話ですが、度々うお~早く死にたいと思うことがあっても

ここで消えても後に何も残らないし、何にもなれなかっただけの自分が悔しくて

嫌になるんですよね なんかQプレイしてる頃はそれがすごくて

何も考えたくなくてゲームしかしたくない…みたいな時期だったんですけど

そんなタイミングでものすごい熱量のものすごいこんなシナリオを直球に受けてしまって

めちゃめちゃに気持ちがいっぱいになってしまった

もうこんな… この迷宮で出会えた絆が奇跡だよとかそんな簡単な話で決着付けられたら

絶対に納得しないんだから…(謎の喧嘩腰)みたいな感じで いや本当どうしちゃうの…最後…て

ラストまで駆け抜けました。

 

結論から言うと ラストまで最高に完ぺきで腑に落ちて全てが浄化されました

「生きた意味」のそれ自体は何かを成すとか、有るとか無いとかじゃなくて

そこにいたことが意味だったって玲(二子)を人生を肯定してあげる善が…ほんと…

本来は善(クロノス)の方こそ、現実に介入できないし何かを残せる存在ではないのに

その答えを見つけて 一人の人間として玲と一緒にあったことが尊い以外の何の言葉で表せるのか…?

と同時に、ものすごく救われた気持ちです。自分がいる意味とは(何者かになりたい人生だった…)みたいな

いや10代に済ましとくべきでは?的な悩みにうんうん言ってた時期だったので…

書くのも恥ずかしいですが… すごく 心を打たれた瞬間だったので言葉にして残しておこうと…

人間欲求の5段階説がありますが、今は時代で大きく見ても承認の欲求の時代だって聞いたことがあります

生理的欲求や安全の欲求の時代(生命を維持することとか、命の危機がない生活をするので精一杯の時代)から

所属の欲求(社会的な繋がりを持って、周りと同じとように生きることで安心の時代)になって

今は承認の欲求、自分が何者かであることとか、何かの役に立つこと、

周りと違うこと・自分にしかできないことをやることが満足感に繋がる気運が強いらしいです。

そんな中でやっぱり特別な何かになれない劣等感とか焦燥感、

結局何者にもなれないっていう無力感なんかも浮き彫りになってきて、

ここ最近は「選ばれた主人公」「物語の登場人物」になれなかった存在にスポットを当てた作品が

すごい多い、増えたな~って思いますウテナの黒薔薇編で思春期の情緒育まれた身にとっては大変沁みます

 

話が逸れましたが、

いうて二子の人生がどんなに寄る辺ないものだったとしても、

精一杯生きて、胸の奥に生きることへの強い憧れがあったからこそ

クロノスの運命を狂わせる程の大きな感情があって、

善という人の命を与えたのは間違いなく二子なんですよね

玲は生きたよ 私は生きたか?っていう善の言葉と問いかけがもう本当に

全ての答えと救いです

 

 

それにしても「生きた意味が欲しい」っていう

二子の言葉に囚われたクロノスのエゴものすごい エゴエゴのエゴ

ネタ晴らしが来た時は正直エゴすぎてびっくりしましたよね すごくない…?

そんな中で、序盤は玲の側にいることが自分の役目・約束で、

玲を守るナイトみたいな位置づけというか自分でもその認識してるくらいだった善が

時計塔で玲を蝶、自分を蝶を捕らえる蜘蛛の巣に例えるの本当にキ…ッツイ…

初めて出会う時の2人とか、設定資料集の表紙とか、

一週目はあらら^^^って感じだったのに

玲をどこにも行かせまいとする執着が同時に感じられてカウンターパンチがキツい…

というかQのシナリオ書いた人全体的に性格悪いなって思います(褒めてる…)

P3やP4(特に3……)の彼らのその後なり何なりがある上で

玲に「自分は生きているくせに」「生きてる人にはわからない」

みたいなこと言わせるのマジか!?という…感じ…

(時計塔の前の二子の回想、感情の爆発が本当に好きです…)

 

強化イベントとはいえストーリーの本筋じゃないクエスト中のエリザベスの台詞なんですが

P3のラストやPQのラストを思うと大変胸に来る台詞です