くずかご

チラシの裏

PQと善と玲の話

2の発売が目前ではありますがQの話です というか目前なのでQの話です

プレイ中 だいぶ善と玲のシナリオに感極まったので

このデカ感情をちゃんと言葉にして残したいなーとずっと思ってて

思いつついつのまにか2の発売が迫ってきたので 今書いてます 

メインはシナリオというか善と玲についての感想です。

あと急に4割ぐらい私自身の話になるのであんまり読まなくてもいいです


 

いきなりネタバレの話ですが、玲が既に生きている存在ではないの、かなり衝撃でかい

 

や、第3迷宮から…というかオープニングから匂わせはありましたし

薄々そうなんだろうな…とは思っていましたがいざ

「未来の可能性が全く無い人間」がこのペルソナシリーズで

プレイアブルキャラクターで出てくるのがすご…すごい…エグくないです?

 

二周目やってて一番刺さったマーガレットの台詞

この世界にはもう無限に広がる可能性はない、一人の女の子の完結した世界でしかないの辛い

 

 

「生きる意味」ならこれから何を成すかとか、

人がいずれ死ぬ結末は変えられないけどだからこそより良く生きるとか

究極今後意味や方法を探していけば良いって応えることもできますけど、

未来の可能性は元よりない存在だし

善と玲という名前になって、違う世界の仲間と出会って、

迷宮をどれだけ探索した思い出があろうとも

それ自体は二子にとっての答えにはならない思い出じゃないですか。

 

死ぬことは怖くない、

ただ何も「無かった」ことが怖いっていう二子の台詞がすごく辛かったです。

急に自分の話ですが、度々うお~早く死にたいと思うことがあっても

ここで消えても後に何も残らないし、何にもなれなかっただけの自分が悔しくて

嫌になるんですよね なんかQプレイしてる頃はそれがすごくて

何も考えたくなくてゲームしかしたくない…みたいな時期だったんですけど

そんなタイミングでものすごい熱量のものすごいこんなシナリオを直球に受けてしまって

めちゃめちゃに気持ちがいっぱいになってしまった

もうこんな… この迷宮で出会えた絆が奇跡だよとかそんな簡単な話で決着付けられたら

絶対に納得しないんだから…(謎の喧嘩腰)みたいな感じで いや本当どうしちゃうの…最後…て

ラストまで駆け抜けました。

 

結論から言うと ラストまで最高に完ぺきで腑に落ちて全てが浄化されました

「生きた意味」のそれ自体は何かを成すとか、有るとか無いとかじゃなくて

そこにいたことが意味だったって玲(二子)を人生を肯定してあげる善が…ほんと…

本来は善(クロノス)の方こそ、現実に介入できないし何かを残せる存在ではないのに

その答えを見つけて 一人の人間として玲と一緒にあったことが尊い以外の何の言葉で表せるのか…?

と同時に、ものすごく救われた気持ちです。自分がいる意味とは(何者かになりたい人生だった…)みたいな

いや10代に済ましとくべきでは?的な悩みにうんうん言ってた時期だったので…

書くのも恥ずかしいですが… すごく 心を打たれた瞬間だったので言葉にして残しておこうと…

人間欲求の5段階説がありますが、今は時代で大きく見ても承認の欲求の時代だって聞いたことがあります

生理的欲求や安全の欲求の時代(生命を維持することとか、命の危機がない生活をするので精一杯の時代)から

所属の欲求(社会的な繋がりを持って、周りと同じとように生きることで安心の時代)になって

今は承認の欲求、自分が何者かであることとか、何かの役に立つこと、

周りと違うこと・自分にしかできないことをやることが満足感に繋がる気運が強いらしいです。

そんな中でやっぱり特別な何かになれない劣等感とか焦燥感、

結局何者にもなれないっていう無力感なんかも浮き彫りになってきて、

ここ最近は「選ばれた主人公」「物語の登場人物」になれなかった存在にスポットを当てた作品が

すごい多い、増えたな~って思いますウテナの黒薔薇編で思春期の情緒育まれた身にとっては大変沁みます

 

話が逸れましたが、

いうて二子の人生がどんなに寄る辺ないものだったとしても、

精一杯生きて、胸の奥に生きることへの強い憧れがあったからこそ

クロノスの運命を狂わせる程の大きな感情があって、

善という人の命を与えたのは間違いなく二子なんですよね

玲は生きたよ 私は生きたか?っていう善の言葉と問いかけがもう本当に

全ての答えと救いです

 

 

それにしても「生きた意味が欲しい」っていう

二子の言葉に囚われたクロノスのエゴものすごい エゴエゴのエゴ

ネタ晴らしが来た時は正直エゴすぎてびっくりしましたよね すごくない…?

そんな中で、序盤は玲の側にいることが自分の役目・約束で、

玲を守るナイトみたいな位置づけというか自分でもその認識してるくらいだった善が

時計塔で玲を蝶、自分を蝶を捕らえる蜘蛛の巣に例えるの本当にキ…ッツイ…

初めて出会う時の2人とか、設定資料集の表紙とか、

一週目はあらら^^^って感じだったのに

玲をどこにも行かせまいとする執着が同時に感じられてカウンターパンチがキツい…

というかQのシナリオ書いた人全体的に性格悪いなって思います(褒めてる…)

P3やP4(特に3……)の彼らのその後なり何なりがある上で

玲に「自分は生きているくせに」「生きてる人にはわからない」

みたいなこと言わせるのマジか!?という…感じ…

(時計塔の前の二子の回想、感情の爆発が本当に好きです…)

 

強化イベントとはいえストーリーの本筋じゃないクエスト中のエリザベスの台詞なんですが

P3のラストやPQのラストを思うと大変胸に来る台詞です